2005年7月14日

ロンドンで発生した同時爆破テロの犯人は、パキスタン移民を親に持つ英国人4人であることがわかりました。ヨーロッパで初めての自爆テロに、「ヨーロッパがイスラエル化する兆しだ」という声も出ています。

それにしてもロンドンのあちこちに取り付けられた監視カメラは、「事後」の犯罪捜査には絶大な威力を発揮します。IRAの爆弾テロに悩んでいたこの国では、個人の肖像権よりも、対テロ対策の方が重要なのでしょう。他の国でもこの種のカメラを都市に取り付ける動きが現れると思います。ただし、テロの事前防止にはあまり役立たないのが、玉にキズですが。

大都市をこの種のテロから完全に守るのは、しょせん無理なのでありましょう。それにしても、物騒な時代になったものでございます。

いっぽう、イスラエルのシャロン内閣は、エルサレムの東のアラブ地区と、ユダヤ人地区を分断する壁の建設を決定しました。ベルリンの壁は崩壊して16年経つのに、今度はエルサレムの壁が復活しそうな気配です。8月のガザ撤退も含めて、イスラエルは今後緊張の度を深めていくに違いありません。